後編に分けて振り返ってきた、「つなナズの結婚式へようこそ~捕らわれのジューンブライド~」。個人的にも久しぶりとなるVtuberのオフラインイベントに参加して、感じることがたくさんありました。

良かったところ

対話できる場がとにかく多い

何と言っても、今回のオフイベで最も素晴らしい点は、「推しとリスナーの対話」の機会が多かったことでした。もちろん、有料コンテンツである1on1や2on1は存在はしました。ただ、喋れる機会はそれだけに留まってはいなかったのです。

例えば、入場開始直後の物販タイム。例えば、ナズとつながお互いの1on1での出番を待っているタイミング。そういう時にモニター前に遊びに行けば、気軽に二人との会話を楽しむことが出来ました。しかも、その場面での会話は1銭たりとも料金を払う必要はありません。もちろん、そういう時は衆人環視の環境だったり、他の参加者とのグループトークだったりはします。ただ、別にそういうのが苦でなければ些細なことでしょう。

1on1や2on1のチケット代は、実際には「推しと話すための対価」ではありませんでした。あくまで、「自分の推しを一定時間、別室で独り占めにするための対価」だったのです。これは率直に物凄いことだと思います。

過去にもこうしたイベントに参加したことはあり、そこで主催との会話を楽しんだこともあります。しかし、ここまで気軽にイベントの合間にフラッと雑談しにいける、というような環境ではありませんでした。今回のオフイベでの対話の多さは、まさに手放しで称賛できるポイントだったと思います。

普段の関係性をイベントにしっかり落とし込めていた

「ナズとつなによる結婚式」という今回のオフイベのモチーフ。それは、普段の配信における二人の関係性の延長線上にあるものです。

前篇でも触れたとおり、公私ともに仲の良い二人。配信やXでは、つながナズに対して重めの愛情表現をし、それをナズが呆れつつ突き放す、というプロレスがしばしば展開されます。それを、リスナーたるナズっ子・社畜もエンタメとして楽しんでいたところがありました。

「推しているVの結婚」は、一部リスナーにとってはあまり聞きたくない話かもしれません。特に独身者の場合、「応援していた人が先に誰かと幸せになった」という、シビアな現実を突きつけられるからです。しかし、今回のオフイベは先述した文脈を踏まえて作られたもの。だからこそ、リスナーとしても一つのエンタメとして、自然に受け入れられたのだと思います。

実際、結婚式の行く末を決めるリスナー投票では、ビデオ内にリスナーをニヤリとさせる演出がありました。普段からつなとナズがネタにしている話題が、結末に織り込まれていたためです。恐らく今回の二人でなければ、このモチーフでのオフイベは出来なかったでしょうね。

スタッフの接客力が凄い

今回のイベント会場となった、JAPANNEXT Banquet。普段はeスポーツの大会の会場などとしても使われていることで知られます。こうしたサブカル系イベントには、非常に強いハコと言えます。

今回接客を担当してくださったスタッフの方々は、人数的には決して多勢ではありません。そんな中でも、参加者が最後まで楽しく過ごせるよう、始終気を配ってくださっていました。

食事タイムでは、まさにそういった気遣いを随所に感じました。メニューをサーブする際の振る舞いは、まるで「ちょっといい感じのカフェ」で過ごしている時かのよう。自分は飲みませんでしたが、第2部でめちゃくちゃいい酒をたくさん用意してくれてたのにも驚きました。

また、メニューとセットでついてくるグッズの取り扱いにも、非常にシビアでした。実際、自分の時もちょっと手を滑らせただけで、すぐに新しいコースターを持ってきてくれた場面が。それだけ、推しを応援する自分たちのことを考えてくれているんだと感じました。

自分とパトセさんのチェキ撮影も、自分たちのやりたいことを尊重してやらせてくれました。とにかく、参加者に最後まで楽しんで帰ってもらいたい、という姿勢は物凄く感じましたね。素晴らしい場を作ってくださったことには感謝したいです。

後、接客とは直接関係ありませんが、男性スタッフ陣の顔面偏差値がえらい高かったですね。男の自分から見ても、びっくりするくらいイケメンしかおらんかった。別にそこに関して「トゥンク…」とはなりませんが(笑)、よくあれだけ人集めたね。

「陽のオタク」がめちゃくちゃ多かったナズっ子と社畜

「迎え入れる側」の良かったところに触れるのであれば、「遊びに行った側」についても触れるべきでしょう。今回初めて対面にてお会いしたナズっ子・社畜の皆さんは、皆素晴らしい方々ばかりでした。

今回のオフイベでは、明るく陽気ないわゆる「陽のオタク」が多かったように思います。この点に関して特に個人的に印象に残っているのは、あるあるさんと黒いぬこさんのお二人ですね。お二人とも常に輪の中心にいて、リスナーなりの立場で場を盛り上げる役割を果たしていたと思います。

このお二人に限らず、今回の参加者の皆さんは皆話しやすい方々。それでいて、それぞれ推しに対してとても熱い思いを秘めている面々ばかりでした。賞品争奪じゃんけん大会での、野郎共が集まった時特有のテンションのブチ上がり具合は忘れられません。そういう人間たちが集まっていたからこそ、あの白熱具合になったのかもしれないですね。

これまで、ナズっ子・社畜の皆さんとはもちろんオンライン上での付き合いしかありません。ですが、それでも「面白い人たちだなぁ」とずっと思っていました。ただ実際に集まってみたら、オンラインの数十倍面白い人たちばかりでした。今はそれぞれまた地元に戻り、再びオンライン上での関係性に戻っています。それでも、これからもお互いの絆は大事にしていきたいですね。

推しを思うからこそ、敢えて指摘したい課題

イベントとしてあまりに高かったカロリー

ここから指摘するポイントは、我々参加する側にとって問題になることではありません。しかし、今後もこの種のイベントを開催するのであれば、これについて指摘しないわけにはいきません。

それは、約半年かかった事前の準備も含め、今回のオフイベがナズとつなにとって、あまりにカロリーが高かったということです。実際、今回の一つ一つのプログラムに対しての準備は、相当大変だったはず。全てにおいて物凄く手が込んでいましたからね。

本人たちも言っていましたが、この規模のオフイベはそう簡単にできるものではないですし、また今後これを超えることも基本的には無理でしょう。初手であまりにもレベルの高いものを出してしまったがゆえに、次回以降のハードルは相当上がったのではないかと推測します。恐らく、現実と理想のせめぎあいに相当苦労するんじゃないでしょうか。

イベントの構成には再考の余地あり

また、オフイベ当日の構成にも再考の余地があると思います。今回は1部と2部を丸一日で消化する構成。そのため、二人の休憩時間は元々の予定でも、入れ替え中の30分程度しかありませんでした。しかし、この手のイベントは予定が押すのが常。実際、1部・2部とも予定の終了時間をオーバーしており、二人は実質休憩なしで約10時間やり通したということになります。

これは、いくら彼女たちがまだ年齢的に若いとは言っても、無視はできない負担です。実際、ナズはオフイベ当日は体調がよくまだ耐えられたようですが、つなは途中で痛み止めを服用していた場面もあったとのこと。それを表に見せなかったプロ根性は確かに見上げたものです。とはいえ、本来はそういう状況そのものが生じるべきではありませんでした。

配信者は長時間画面の前に座りっぱなしということもザラ。健康面ではどうしても身体に負担がかかります。だからこそ、長期間にわたって活動を続けるためには、体調の万全なケアが必要不可欠。今回は初めての主催イベントでもあり、アドレナリンもあって乗り越えられたと思います。とはいえ、これから先そう何度も使える手ではないでしょう。

後日行われた振り返り雑談コラボでも言及があったように聞いていますが、次回以降は土日の2day開催にするなど、少しでも負担を軽減できるよう、工夫をしてもらいたいですね。

終わりに

上述したような「気になる点」は若干ありつつも、総じて今回のオフイベはとても素晴らしいものでしたし、あの場にいられてよかったと心から思えるものでした。2025年6月1日という日を、恐らく自分は一生忘れないでしょうし、他のナズっ子・社畜の皆さんもきっとそうだと思います。

また、このイベントを経て自分の中では一つ、大きな変化が生まれました。これまでは「つなかんさん」とさん付けで呼んでいたつなのことを、ニックネーム・呼び捨てで呼ぶようになったのです。

自分の中での「推し」の捉え方

マイルールとして、「躊躇なく呼び捨てできるようになった相手は推し」というものがあります。自身の音楽活動では、様々なVtuberに対しFAとしてイメージソングを作っています。その関係上、本来は公平性を考慮して基本的に推しは作らない主義でした。このルールは、いわばその例外規定。「流石に呼び捨てできるくらい距離が近くなったら、それはもう推しだろう」というわけです。

つなのことは、元々イメージソング「Jump!」を提供したことがあります。また、YouTubeメンバーシップにも入っていたので以前から応援はしていました。これからも、まだ三人しかいない「推し」の一人として、応援していけたらと思っています。

今回、彼女が三人目の推しに自分の中で「昇格」したのは、それだけこのイベントで楽しませてくれたから。もちろん、その点に関してはナズもまた全く同じです。決して短くない時間をかけて、素晴らしいイベントを作り上げたナズとつなの二人。会場として支えてくれたJAPANNEXT Banquetの皆さん。グッズやビジュアル制作の立場から盛り上げに寄与してくれたクリエイターの皆さんなど、全ての関係者に改めて御礼申し上げたいと思います。

今後も一人のDTMerとして、あるいはナズっ子・社畜として、Vtuber界隈とは関わりを持ち続けていきます。これから先、またさらに素晴らしい景色を皆さんと一緒に見ることが出来ますように!

Meteoroid
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Go hard for Vは、バーチャル空間を拠点に活動するアーティストの情報発信拠点です。創作活動にかかわる各種告知などがメインコンテンツとなります。また創作活動以外でも、様々な事象についての考察等を発信することもあります。

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